これから目標にしていくミニマリストとは具体的にどういうものなのか学ぶためにはまず本を読むしかない!ということで、とりあえず10冊ほどミニマリストや片付け術に関しての本を読んでみました。
特に印象に残った本を何冊かおすすめの本としてこれから紹介していきたいなと思いますが、今回紹介させていただきますのはしぶさん著「ムダに消耗しない尺捨選択 手放す練習」
この本はミニマリストの極致な感じがしたので1番始めに紹介したいなと思い書きました。
ミニマリストをイメージして
ミニマリストという言葉そのものは、今まで聞いたことはありました。
具体的にどういうものなのかは詳しく知らなくて、単純に”物が少ない人”というイメージを持っていました。
それこそ、「手放す練習」の表紙に近いイメージですね。
今までモノがあってこそ豊かになると思っていたため”ミニマリスト”に魅力をあまり感じていませんでした。
ですが、引っ越しを経験してモノが多いことにうんざりしてしまい、ミニマリストを目指すことにしました。
詳しい理由はこちらに書いています↓よかったら見てください
今回、ミニマリストや片付けに関する本を色々と読ませていただいて、ミニマリストに関するイメージがガラリと変わったのでこうして書かせていただきました。
「手放す練習」を読んで変わった価値観
ミニマリスト、片付けに関する本の中で、わたしの中で1番尖っていると感じた本がこちらの手放す練習という本です。
何冊かミニマリストに関する本を読んでいく中で、その本の著者さんたちもおすすめしていた本がしぶさんの手放す練習でした。
これは読んでみたいということで、さっそく読ませていただいたのですが、まず表紙が自分がイメージしていたミニマリストそのもの。
職業がミニマリストということもありまして、無駄を一切なくし洗練された生活に「うわーっ!すっごっ!」と直球すぎますが、純粋にそんな感想を抱きました。
本の内容はミニマリストの由来から始まり、物が増える負のループ、余白の大切さ、モノを手放すコツなど書かれています。
文は端的に書かれていますが、決してそっけないという印象を与えるものではなく夏場の川の水のような清涼な雰囲気がありました。
この方の文に以下の内容が書かれています。
「ミニマリストのいう”必要最低限のモノ”って具体的にどれだけの量なの?」と疑問に思う人もいるだろう。僕は「何をどれだけ持っているのか、自分の所有物をすべて把握していて、1つ1つの所有の理由を語れるだけの量」が指標と考える。
手放す練習 ムダに消耗しない尺捨選択より P42〜43 著者:ミニマリスト しぶ 出版社:KADOKAWA
わたし自身、この方ほど物を厳選するのは難しいと考えています。
ですが、自分が持つモノの理由が言える。自分の所有物の中に何がなんだか分からないブラックボックスがない・・・
どれだけの量を減らせばミニマリストだ!という訳ではなく自分が管理できる量を持っているというのがミニマリストなのだと知ることができました。
今回、引っ越しでモノを整理していた時、「なんでこんなにたくさん持っていたんだろう・・・」「これっていつ買ったやつだっけ?」と思う物がたくさんありました。
それらのほとんどがしまい込んで数年へたをしたら数十年、棚に眠っていたものです。
そして大体が埃を被っていたり、劣化していました。
わたしが過去好きだったグッズですら、昔、好きだったにも関わらず管理が行き届いていない状態で壊れていたりするものもありました。
モノが多すぎて管理できなかったり、好きなモノを大切にできない今の状態はモノに可哀想なことをしてしまったと今は後悔しています。
モノが多いからこそ幸せだということは、それも1つの考えとして正しいものだと思います。
ですが、モノが多すぎて管理できなかった自分にとっては、モノを少なくしていくことが幸せへの道筋なのだと色々なミニマリストさんの本を読んで気づくことができました。
書籍「手放す練習」はここがすごい!
以上のことを踏まえて、「手放す練習」の読んでてここがすごい!というところを語っていきたいと思います。
結論から言えば、
- 著者はモノを減らすことによって、自分の大切なモノを際立たせている
- モノを増やすことに躊躇していない。必要なモノを買ったりレンタルするようにしている
- モノを手放すことを前提でモノを増やすようにしている
まず、1つ目「モノを減らすことによって、自分の大切なモノを際立たせている」についてです。
著者にとって理想の生活についての1つに”大好きなアニメを「大画面で鑑賞」できる生活というのがあります。
そのためにプロジェクターを設置して70インチで投影できるように、壁にモノを置かないようにしているそうです。
また、趣味の時間を確保するために、家事に時間をかけない生活をしているようです。
そのためにお掃除ロボットが動けるように床にモノは減らし、便利家電の所有は躊躇していません。
著者はモノを減らすことによって趣味の時間や好きなものを充実させて、だからモノを減らすのだ、と理由があります。
好きなことのためにモノや家事や仕事などの時間を減らして、自分のための時間を増やすのは自分にとって理想の生き方だなと感じてそんな風に生活したい!すごいなぁと思いました。
2つ目はモノを増やすことに躊躇しないことです。
ミニマリストになるとモノを増やすことに抵抗があるはずです。
著者はモノを増やすのは悪いことではないと書いています。
心の底で「欲しい」と思ったものを値段が高いと諦めるのは心を殺すと一緒で、似たようなモノを買っても中途半端しか満足できない。
高いだけが良いではなく、自分がそのモノを愛用する理由を熱意を持って語れるものを持つべきだということを書かれていました。
自分自身に当てはめて考えたら、わたしが持っているモノはいつの間に増えていたモノが多いです。
だからこそ買ったものをそのまましまい込んで忘れてしまったということがよくありました。
自分が持っているモノの理由を語れるほどの愛着を持っているなら、買って忘れてしまうということがなくなるので、すごい!と思いました。
3つ目はモノを減らす前提でモノを増やすことです。
今まで思いつきやその場の勢いでモノを買っていたこともあり、減らすということ自体が頭にありませんでした。
そもそもモノを減らすということ自体、頭になかったのです。
モノを減らす前提で買うことによって、そもそも家にモノが溜まらなくなります。
溜まらないことでモノの停滞が起こらないし、部屋自体の澱みも生まれない。
今まで減らす前提で買ったことがなかったので、この本を読んで新しいことを知ることができました。
要約・モノを手放した方がいい理由
著者はモノが増えるループについて以下のことを述べています
①モノを買う
②お金が減る
③お金を取り戻すために働く(=時間を切り売りする)
④モノが増えたあげくに整理整頓・探し物など手間が増える
⑤片付けに費やす時間も、精神的な余裕もなくなる
⑥部屋がモノだらけになって散らかる
⑦ストレスを発散するために①に戻る
手放す練習 ムダに消耗しない尺捨選択 より P 12 著者:ミニマリスト しぶ 出版社:KADOKAWA
まさに負のループですね。
モノが増えることで精神的にストレスが溜まり、ストレスからさらにモノを買ってしまいお金も失う。
まとまったお金がないから”自分が納得いくもの”を購入できなくて”安いから買う”という考えになっていく。
お金が足りていなくてメンタルが辛い時こそ、モノを減らすことに力を注ぎ「負のループ」を断ち切らないといけないと著者は述べています。
著者はまず「生まれ持った性格や才能、強みを知ったうえ」でモノを減らしたり、増やしたりすれば、無駄がないと言われています。
書籍の例では自分自身が内向型か外向型かを理解することです。
書籍があるのですが、それを読まなくても自分自身が何が苦手で、何が好きなのかを考えることで、なんとなく内向型か外向型かがわかります。
著者は内向型タイプで、多くの人と群れると疲弊したり、家や外にモノがあふれている状態が苦手だったり、少人数の方が楽しめたり、1人で過ごす時間を至福と感じるらしいです。
だからこそ徹底的にモノを減らし「低刺激な生活」にすることを好み、手間を減らして、体力の消耗を抑えてくれるものを増やすことをしています。
このように、内向型ならばモノを減らすことでエネルギーの消耗が抑えられ疲れにくくなります。
外向型はミニマリズムに向いていないというわけではなく、外向型の人はモノを減らすことによってより活発になり身軽になっていきます。
自分がどのタイプか知って減らす目的がしっかりしていれば、モチベーションを保ち自分の大切なモノを強調することができると著者は述べています。
これを読んで、わたし自身何が苦手で得意なのだろうか・・・とじっくりと考えてみました。
わたしは買い物やお出かけは好きですが、人混みは苦手です。帰宅後はいつも疲弊してしまい、2〜3時間の休息が必要です。
話すことは嫌いではないですが、大人数は苦手です。入る情報が過多になりすぎて、楽しかったよりも疲労感が強く出てしまいます。
誰もいない部屋や浴室で1人考え込むのも好きです。
静かな空間で読書している時がなによりも幸せだったりします。
また、著者がおすすめしていました書籍「内向型の強みにする」(著者:マーティ・O・レイニー 訳:務台夏子、出版社:パンローリング)も読ませていただき、自分のタイプを見極めるテストが24項目「YES」でしたので、著者ほどではないですがわたしも「内向型タイプ」なのだということがわかりました。
そのためわたしもモノが少ない空間で刺激を減らした方が、心が穏やかに過ごすことができるのだということが理解できました。
要約・モノを減らすロードマップ
具体的な「モノ減らし方法」について著者は以下の手段を述べています。
①土日や連休でまとまった時間を作る。「少しずつ」より「短期集中」を意識
②まず1番に「何も置いていない床面積30%を作る」
③理想の生活から「捨てるモノ」ではなく「残したいモノ」を決め、それ以外を捨てる
④「所有コストが大きいモノ」から減らし「持たないコストが大きいモノ」は残す
⑤売るでも譲るでもなく「ゴミで捨てる」
⑥なぜ捨てることになったのかを考える
⑦捨られない人は「モノのダウンサイジング」
手放す練習 ムダに消耗しない尺捨選択よりP131〜132 著者ミニマリストしぶ 出版社:KADOKAWA
著者はこのように書いてはいるが、次のようにも述べています。
モノを減らすのも、片付けるのも、究極は「自己流が正解」と。
確かにわたし自身この手段を参考にして、モノを捨てることを行なってみましたが、向いていないのもありました。
具体的な例を1つあげますと、まとまった時間を作り少しずつ、短期集中で手放すということです。
何度か行なってみましたが・・・見事に集中力が続きませんでした。
ある程度の時間が経ってしまうと
「これ読んでないな、最後に最後に読んだのいつだっけ?この本の展開って確か主人公が・・・ちょっと曖昧になってる?読んで確認しよう」
といつの間にか読書の時間になっていたり、
「この服着てなかったっけ?わかんないなぁ。なんでこんなに服があるんだろう。そういえば服っていえばこの間、買った服まだきてなかったかも。一度どんな感じか見てみよう」
と、1人ファッションショーになったりと目的のこと以外のことをいつの間にかやっていました。
集中できた時間は約15分・・・。
薄々、自分って集中力ないなとは思っていましたが、ここまでとは思わなくて悲しくなりました。
そのため、長時間行うと逆に終わらなかったので、短時間だけ行うというやり方に変えました。
タイマーを15分間でセットし、その時間は集中して捨てるか捨ないかを判断します。
それを毎日継続して行なっていくと少しずつですが前に進んでいきます。
最終的にモノを減らすのに2ヶ月近くかかりましたが、少しずつモノが減っていって目に見えて成果があったので、モチベーションが崩れずに毎日継続して行うことができました。
そのまま参考にさせていただいたのも1つあげていきますと、理想の生活から捨てるモノではなく残したいモノを決めて、それ以外を捨てるという内容です。
著者はその内容の具体例に自身が感激したミニマリストが主人公のドラマからあげていました。
目的があってモノが厳選された部屋、モノを減らして余裕ができたからルンバを置くのではなくて、
”掃除をしない目的があるから、先にルンバを置くことで、床にモノを散らかせない環境を作り上げてしまうのだ”と書かれていました。
この一節を読んで、わたしは目から鱗が落ちる思いでした。
実家にはルンバではありませんが、ロボット掃除機があります。
床拭きもしてくれる高性能なモノです。
しかし、使用するためにロボット掃除機が引っかかるキッチンマットを移動させる。
ダイニングの椅子をロボット掃除機を邪魔しないところに移動させる。
洗面所はごちゃごちゃしてロボット掃除機が引っかかるので扉を閉める。
リビングに落ちている父が脱ぎ捨てた服をソファの上に上げる。
など様々な工程を踏んだ後にロボット掃除機を動かしていまして、それが当たり前だと思っていました。
動かすのも手間がかかるので、休みの日に気合を入れて行うものだと思っていました。
ですが「手放す練習」を読みまして、ロボット掃除機を使いこなすには「床にモノを散らかさないこと」が必要なんだということを初めて知ることができました。
確かに、床にモノがあると掃除をすること自体が億劫になってしまいます。
おまけにわたしは掃除の中でも掃除機をかけることが特に嫌いです。
部屋中を重い掃除機を持って移動する、と考えただけで面倒くさいと思ってしまうし気分も下がるため、「掃除の手間をかけない生活のために」一人暮らしをするにあたってルンバを購入しました。
一人暮らしをするときは意気込んで”掃除をするぞ!”と思わなくてもいいような生活を目指していく予定です。
まとめ
数あるミニマリストの中でもしぶさんは、無駄なモノを究極まで削っている方です。
最初の写真の白と黒のモノクロの部屋を見たときはあまりの美しさにしばらくその写真に見惚れてしまいました。
究極に削った上で、自分の好きなモノやこだわりのものに囲まれて暮らしている様子にとても憧れを抱きます。
著書の中では大切なモノはモノを手放すことによってより輝いていくと書かれています。
自分の好きなモノを大切にしながら暮らしていきたいそう決意をさせていただけるような書籍でした。
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